「ベビーシッターを利用してみたいけれど、どんな人が来るのか分からなくて不安」
「知らない人を家に入れて、小さな子どもを預けても大丈夫?」
初めてベビーシッターを利用するときは、料金や予約方法以上に、シッターさんの人柄や安全面が気になるものです。
特に0〜1歳の子どもを預ける場合は、まだ自分で状況を説明できないため、なかなか利用に踏み切れない人もいるのではないでしょうか。
私も初めて利用する前は、知らない人に子どもを任せることに不安がありました。しかし、プロフィールや口コミを確認し、事前にやり取りをしたうえで利用したことで、当日は思っていたより落ち着いて外出できました。
この記事では、ベビーシッターにはどのような人がいるのか、予約から当日までの流れ、初回利用時に準備しておきたいことを、実際に0〜1歳の子どもを自宅で預けた体験を交えて紹介します。
ベビーシッターはどんな人が来る?
ベビーシッターと聞くと、保育士資格を持つ人をイメージするかもしれません。
実際には、保育士や幼稚園教諭、看護師などの資格を持つ人だけでなく、自身の子育て経験を生かして活動している人など、さまざまな経歴のシッターがいます。
保育士や幼稚園教諭の資格を持つ人
ベビーシッターサービスには、保育士や幼稚園教諭の資格を持つ人が登録しています。
保育園や幼稚園、児童施設などでの勤務経験があり、乳幼児の発達や安全管理について知識を持っている人もいます。
ただし、登録している全員が保育士資格を持っているとは限りません。
資格の有無を重視したい場合は、予約前にプロフィールや資格証明の表示を確認しましょう。
自身の子育て経験を生かしている人
資格を持っていなくても、自身の子育て経験や、家族の子どもを世話した経験などを生かして活動しているシッターもいます。
小さな子どもの扱いに慣れており、保護者の悩みに共感してくれる人もいます。
一方で、子育ての方法や考え方は人によって異なります。経験年数だけで判断するのではなく、プロフィールの内容や事前面談での受け答えを確認することが大切です。
看護師や助産師などの資格を持つ人
サービスによっては、看護師や助産師などの資格を持つシッターも登録しています。
新生児や低月齢の赤ちゃんを預けたい場合、授乳や睡眠、乳児の体調変化について相談しやすいことがあります。
ただし、看護師資格などを持っていても、ベビーシッター利用中に医療行為を行えるとは限りません。依頼できる範囲は、サービスや契約内容によって異なるため、事前に確認が必要です。
プロフィールや口コミを見て選べる場合がある
マッチング型のベビーシッターサービスでは、登録しているシッターの中から、自分で依頼する人を選べることがあります。
プロフィールには、次のような情報が掲載されています。
- 保有資格
- 保育経験
- 対応できる子どもの年齢
- 得意な遊び
- 対応可能な時間帯
- 過去の利用者からの口コミや評価
- 顔写真や自己紹介
初めて利用するときは、星の数や評価の高さだけでなく、口コミの内容まで読むのがおすすめです。
「穏やかに話しかけてくれた」「報告が丁寧だった」「人見知りの子どもが楽しそうに過ごしていた」など、自分が重視するポイントに近い口コミがあるか確認すると選びやすくなります。
マッチング型と事業者派遣型の違い
ベビーシッターサービスは、大きく分けると「マッチング型」と「事業者派遣型」があります。
マッチング型
マッチング型は、サービスに登録しているシッターのプロフィールを見て、保護者が依頼する人を選ぶ仕組みです。
資格、経験、料金、口コミ、対応可能な日時などを比較でき、自分の希望に合う人を探しやすいのが特徴です。
一方で、誰に依頼するかを自分で判断する必要があります。
プロフィールや口コミだけで決めず、初回は事前面談を利用し、人柄や受け答えも確認したほうが安心です。
事業者派遣型
事業者派遣型は、希望日時や子どもの年齢、依頼内容を伝えると、事業者側が条件に合うシッターを手配する仕組みです。
自分で一人ずつ探す手間が少なく、担当者に希望や不安を相談できる場合があります。
一方で、毎回同じ人が来るとは限らず、シッターを細かく指定できないサービスもあります。
また、シッターが急に対応できなくなった場合の代替手配についても、必ず対応してもらえるとは限りません。サービスごとの規約やサポート体制を確認しましょう。
どちらがよいかは、料金だけでなく、「自分で選びたいか」「事業者に手配を任せたいか」で考えると分かりやすいでしょう。
初めてベビーシッターを利用するときの流れ
サービスによって細かな違いはありますが、一般的には次のような流れで利用します。
サービスに登録する
まずは、アプリやWebサイトから会員登録をします。
保護者の本人確認、住所、子どもの氏名や年齢、アレルギーの有無などを入力する場合があります。
登録前には、運営会社の情報、シッターの審査方法、事故発生時の相談窓口、損害賠償保険の内容なども確認しておきましょう。
自治体の助成制度や勤務先の割引券を利用したい場合は、利用予定のサービスが対象になっているかも事前に確認します。
日時と依頼内容を決める
次に、利用したい日時と依頼内容を決めます。
初回は、次のような内容を整理しておくと依頼しやすくなります。
- 子どもの年齢
- 利用したい時間
- 自宅での保育か、外出や送迎を含むか
- 食事やミルクの有無
- 昼寝や寝かしつけの有無
- おむつ替えの有無
- 保護者が在宅するか、外出するか
- 子どもの性格や人見知りの程度
低月齢の子どもを預ける場合は、授乳、離乳食、昼寝の時間なども伝えておくとスムーズです。
家事もお願いしたい場合は注意が必要です。ベビーシッターと家事代行では、依頼できる内容が異なります。子どもの保育中に掃除や料理まで頼めるとは限らないため、対応範囲と追加料金を確認しましょう。
シッターを探す、または手配を依頼する
マッチング型の場合は、希望日時に対応できるシッターを検索します。
私は初めて利用したとき、0〜1歳の子どもを預ける予定だったため、乳児の保育経験があるかを特に確認しました。
資格だけでなく、自己紹介文や口コミを読み、穏やかに対応してくれそうな人を選びました。
事業者派遣型の場合は、子どもの年齢や希望条件を伝え、事業者に手配してもらいます。
事前メッセージで情報を共有する
依頼が決まったら、メッセージ機能などを使って、子どもの様子や当日の予定を共有します。
例えば、次のような内容です。
- 人見知りの有無
- 好きな遊び
- 抱っこの好み
- ミルクや離乳食の時間
- 昼寝の時間
- アレルギー
- 触ってほしくないものや入ってほしくない部屋
- 緊急時の連絡方法
口頭で説明する予定でも、重要なことは事前に文章で送っておくと、伝え忘れを防げます。
事前面談や顔合わせをする
初めて依頼するシッターとは、オンラインまたは対面で事前面談を行う場合があります。
顔合わせでは、経歴や資格だけでなく、話し方や質問への答え方も確認できます。
例えば、次のような点を確認しておくと安心です。
- 0〜1歳の子どもの保育経験はあるか
- 子どもが泣き続けた場合、どのように対応するか
- ケガや発熱があった場合、どの段階で連絡するか
- 食事やミルクで注意していることはあるか
- 保育中にスマートフォンを何の目的で使用するか
- 散歩や外出をする場合の安全確認方法
こちらの説明を丁寧に聞いてくれるか、分からない点を質問してくれるかも、相性を見る材料になります。
ベビーシッター利用当日の流れ
シッターが到着したら本人確認をする
初回は、予約した本人と実際に来た人が同一人物か確認しましょう。
サービスによっては、身分証明書、登録画面、資格証などを確認できる場合があります。
「サービスを通して依頼したから大丈夫」と任せきりにせず、保護者自身でも確認することが大切です。
部屋と必要なものの場所を案内する
シッターが到着したら、子どもが過ごす部屋や、必要なものの場所を案内します。
最低限、次の場所を伝えておくと安心です。
- おむつとおしりふき
- 着替え
- ミルクや離乳食
- 食器や哺乳瓶
- おもちゃ
- タオル
- ゴミ箱
- トイレ
- 保険証や医療証
- 救急用品
入ってほしくない部屋や、触れてほしくない場所がある場合も、このときに伝えます。
子どもの当日の様子を伝える
事前に情報を共有していても、当日の体調や機嫌は改めて伝えます。
- 最後にミルクや食事をとった時間
- 最後におむつを替えた時間
- 直前の昼寝の状況
- 便の状態
- 発熱や咳、鼻水の有無
- 現在の機嫌
- 転倒などの気になる出来事
特に0〜1歳の場合は、普段と少し違う様子がないかを具体的に共有すると安心です。
緊急時の連絡方法を確認する
外出する場合は、保護者の携帯電話番号だけでなく、すぐに電話に出られない場合の連絡先も伝えておくと安心です。
近隣に祖父母などがいる場合は、本人の了承を得たうえで、第二連絡先として共有する方法もあります。
あわせて、どのような場合にすぐ連絡してほしいかも決めておきましょう。
- 発熱した
- 転倒して頭を打った
- 嘔吐した
- 食物アレルギーが疑われる症状が出た
- 普段と異なる様子が見られる
- 長時間泣き止まない
- ミルクや水分をまったくとれない
【体験談】0〜1歳の子どもを自宅で預けて外出したとき
私が初めてベビーシッターを利用したのは、0〜1歳の子どもを自宅で預け、リフレッシュのために外出したときです。
仕事や通院のような「どうしても外せない用事」ではなかったため、利用前は少し罪悪感もありました。
自分の時間をつくるために、まだ小さい子どもを他人に預けてよいのか迷ったからです。
また、子どもが泣き続けたらどうしよう、シッターさんに迷惑をかけないだろうかという不安もありました。
乳児の保育経験を重視して選んだ
シッターを探す際は、料金の安さよりも、乳児の保育経験があることを重視しました。
0〜1歳は、ミルク、おむつ替え、昼寝、誤飲防止など、年齢に応じた注意が必要です。
プロフィールや口コミを読み、低月齢の子どもの対応経験があり、利用後の報告も丁寧そうな人を選びました。
ミルクやおむつを分かりやすくまとめた
当日は、シッターさんが迷わないように、必要なものを一か所にまとめました。
ミルクの量や作り方、普段のお昼寝の時間、好きなおもちゃなどもメモにして渡しました。
口頭で説明すると長くなり、こちらも焦ってしまうため、簡単なメモを用意しておいたのはよかったと思います。
子どもが泣かないか心配だった
外出する直前は、子どもが泣いたままにならないかが一番気になりました。
ただ、子どもが泣くことも想定して対応しているシッターは少なくありません。
普段どのように抱っこすると落ち着くか、好きなおもちゃは何かを伝え、あとは任せて外出しました。
子どもが泣くこと自体は、保護者の準備不足でも、シッターへの迷惑でもありません。
初対面の人を警戒するのは自然なことです。
外出中も子どもの様子は気になった
利用したからといって、最初から何も心配せずに過ごせたわけではありません。
外出中も、子どもは泣いていないか、ミルクを飲めたかと気になりました。
ただ、必要に応じて連絡を受けられる状態にしていたことや、事前にシッターさんと話していたことで、少しずつ気持ちが落ち着きました。
初回から長時間預けるのではなく、短時間の外出から試すと、親にとっても子どもにとっても慣れやすいと感じます。
利用後の報告で様子が分かった
保育終了後は、ミルクやおむつ、昼寝、遊んだ内容などを教えてもらいました。
自分が見ていなかった時間の様子を具体的に知ることができ、安心につながりました。
子どもの過ごし方を丁寧に報告してもらえるかどうかは、次回も同じ人に依頼するかを判断するうえで大切なポイントだと思います。
初めて利用するときに準備しておきたいもの
緊急連絡先
保護者の携帯電話番号だけでなく、勤務先や家族など、第二連絡先も準備しておくと安心です。
スマートフォンのメッセージだけでなく、紙に書いて分かりやすい場所に置いておく方法もあります。
保険証と医療証
万が一、急な受診や救急搬送が必要になった場合に備えて、保険証や医療証の保管場所を伝えておきます。
ただし、実際にシッターが医療機関へ同行できるか、どのような手続きが必要かは、サービスや緊急時の状況によって異なります。
緊急時の対応ルールは、利用前に確認しておきましょう。
ミルク、食事、おやつ
ミルクや離乳食は、シッターが迷わないように準備します。
例えば、次のようにしておくと分かりやすくなります。
- ミルクの量や回数をメモする
- 使用する哺乳瓶を分かりやすい場所に置く
- 離乳食を1食分ずつ分ける
- 温め時間をメモする
- 食べてよいおやつだけを出しておく
誤食を防ぐためにも、食べてよいものと避けるものを明確にしておくことが大切です。
アレルギー情報と薬
食物アレルギーがある場合は、対象となる食品だけでなく、症状が出たときの対応方法も共有します。
エピペンなどの緊急時に使用する薬がある場合は、保管場所と対応方法を事前に確認してください。
薬を預ける場合は、シッターが投薬できるか、医師の指示書や保護者の依頼書が必要かなどをサービスに確認しましょう。
自己判断で「必要なら飲ませてください」と依頼するのではなく、サービスの規約に沿って対応する必要があります。
おむつ、着替え、タオル
必要なものは、子どもが過ごす場所の近くにまとめておきます。
おむつや着替えを探すために、シッターが家の中をあちこち開けなくて済むようにすると、お互いに気を使わずに済みます。
生活リズムを書いたメモ
初回は、簡単なタイムスケジュールを作っておくと便利です。
例えば、次のような内容です。
- 10:00:ミルク・室内遊び
- 11:00:昼寝(普段は1〜2時間程度)
- 起きたら:おむつ替え
- 13:00ごろ:離乳食
- 食後:室内遊び
実際には、子どもの機嫌や睡眠時間によって予定どおりに進まないこともあります。
時間を厳守してもらうためではなく、普段の生活リズムを知ってもらうための目安として伝えましょう。
事前面談で確認したいポイント
乳幼児の保育経験
同じ「子育て経験あり」でも、0歳児を預かった経験や、直近の乳児保育経験は人によって異なります。
特に低月齢の子どもを預ける場合は、乳児の保育経験を具体的に確認しましょう。
子どもが泣いたときの対応
「泣いたときは、どのように対応しますか」と聞き、答え方を確認します。
抱っこや遊びで気分転換をするのか、動画を使うことがあるのかなど、対応方針が家庭の考え方と合うかを見ることができます。
緊急時の対応
ケガ、発熱、嘔吐などがあった場合に、どの段階で保護者へ連絡するかを確認します。
サービスの緊急時対応マニュアルや、損害賠償保険の加入状況も確認しておくと安心です。
こちらの話を丁寧に聞いてくれるか
資格や経験だけでなく、保護者の説明を途中で遮らずに聞いてくれるかも重要です。
子どものことを細かく質問してくれる人は、安全に預かるための情報を集めようとしていると考えられます。
一方で、こちらの不安を軽く扱う人や、事前確認を面倒そうにする人には、無理に依頼しないほうがよいでしょう。
【FAQ】初めてのベビーシッター利用でよくある不安と疑問
初めてベビーシッターを利用するときは、子どもの安全だけでなく、家の中を見られることやシッターへの接し方など、さまざまな不安が出てきます。
ここでは、初回利用時によくある疑問をまとめます。
家が散らかっていても大丈夫?
「家が散らかっているのを見られるのが恥ずかしい」と感じる人も少なくありません。
しかし、シッターの主な目的は、部屋の状態を評価することではなく、子どもを安全に保育することです。
家全体を完璧に片付ける必要はありません。
一方で、子どもが過ごす場所については、安全を確保しておく必要があります。
- 床に誤飲しそうなものが落ちていないか
- 倒れやすい家具がないか
- コード、薬、刃物などに手が届かないか
- おむつ替えや遊びができるスペースがあるか
見た目のきれいさよりも、子どもが安全に過ごせる環境になっているかを優先しましょう。
防犯カメラや見守りカメラは設置してもいい?
ベビーシッター利用中の様子が気になり、防犯カメラや見守りカメラを設置したい人もいるでしょう。
カメラ設置の可否や撮影ルールは、サービスの利用規約によって異なります。
設置する場合は無断で撮影せず、事前にシッターへ伝えることが大切です。サービスの規約によっては、運営会社への確認や所定の手続きが必要な場合もあります。
伝え方に迷う場合は、次のような文面が使えます。
子どもの見守りと、緊急時に状況を確認できるよう、リビングに見守りカメラを設置しています。撮影範囲は子どもが過ごすスペースですので、事前にお伝えいたします。
撮影場所は、子どもが過ごす部屋など必要な範囲に限定します。
トイレ、浴室、シッターの着替え場所など、プライバシーを侵害する場所を撮影してはいけません。録画データの保存や利用についても、サービスの規約やプライバシーへの配慮が必要です。
子どもが泣き続けたら迷惑?
「子どもが泣いたらシッターさんに申し訳ない」と感じることがあります。
しかし、小さな子どもが初対面の人を警戒して泣くのは自然な反応です。
次のような情報を共有しておくと、シッターも対応しやすくなります。
- 落ち着きやすい抱き方
- 好きな歌
- お気に入りのおもちゃ
- 家庭で動画を見せてよいか
- 普段使っているタオルやぬいぐるみ
- 眠いときに見せるしぐさ
泣くことを完全に避けようとするよりも、泣いたときの対応方法や、どの程度泣き続けたら連絡してほしいかを伝えることが大切です。
シッターにお茶や食事を用意する必要はある?
シッター用のお茶やお菓子、食事を必ず用意する必要はありません。
長時間の利用では、シッターが自身の飲み物や食事を持参する場合もあります。
ただし、サービスによってルールが異なるため、食事時間をまたぐ場合は事前に確認しておくと安心です。
気遣いとして飲み物の場所を案内することはできますが、過度にもてなす必要はありません。
当日に子どもが発熱したら利用できる?
一般的なベビーシッターサービスは、健康な子どもの保育を前提としている場合があります。
当日に発熱、嘔吐、感染症が疑われる症状などが出た場合、予定どおり利用できないことがあります。
病児保育に対応できるシッターや専用プランが用意されているサービスもありますが、通常保育とは条件や料金、対象となる症状が異なることがあります。
子どもの体調が悪い場合は、自己判断で預けず、サービスへ連絡して対応を確認しましょう。
キャンセル料が発生する条件も、予約前に確認しておくと安心です。
自宅以外や保育園の送迎だけでも利用できる?
サービスによっては、自宅での保育だけでなく、保育園や幼稚園、習い事の送迎、公園などでの保育を依頼できる場合があります。
ただし、送迎可能な範囲、移動手段、交通費、保護者からの引き渡し書類の有無などはサービスによって異なります。
送迎だけを依頼したい場合も、対応可能な年齢や条件を事前に確認しましょう。
万が一、利用中に子どもがケガをしたらどうなる?
ベビーシッター事業者やマッチングサービスでは、利用中の事故に備えて損害賠償保険に加入している場合があります。
ただし、すべての事故や物品の破損が必ず補償されるとは限りません。
補償の対象、上限額、免責事項はサービスごとに異なります。
利用前に、次の点を確認しましょう。
- 損害賠償保険に加入しているか
- 子どものケガが補償対象になるか
- 家財の破損が補償対象になるか
- 事故発生時の連絡先
- 保険を利用する場合の手続き
SNSや掲示板などを通じて個人間で直接契約した場合は、プラットフォームの保険や相談窓口を利用できない可能性があります。
初めて利用する場合は、本人確認、保険、相談窓口などが整っている事業者やサービスを通じて依頼するほうが安心です。
安全に利用するために確認したいこと
こども家庭庁は、ベビーシッターを利用するときの留意点を公表しています。
利用者は、サービスの知名度だけで判断せず、シッター本人や事業者について確認することが大切です。
自治体への届出状況を確認する
ベビーシッターは、認可外の居宅訪問型保育事業に該当します。
こども家庭庁によると、1日に1人以上の乳幼児を預かる事業を行う場合は、臨時に設置される場合などの例外を除き、児童福祉法に基づいて都道府県知事等への届出が必要です。
これは、任意の登録制度ではなく、法律に基づく届出です。
マッチングサービスに登録している個人シッターの場合も、届出の対象となる場合があります。依頼する前に、届出済みであることや、届出先の自治体を確認しましょう。
届出をしていることだけで、保育の質や安全性が完全に保証されるわけではありません。しかし、法律上必要な届出を行っているかは、依頼先を判断するための重要な確認項目です。
資格・研修・保険なども確認する
届出状況とあわせて、次の点を確認しましょう。
- 事業者やシッターの氏名、住所、連絡先
- 保育士などの資格と資格証の確認方法
- 研修の受講状況
- 損害賠償保険への加入状況
- 事前面談に対応しているか
- 保育中の報告方法
- 緊急時の対応
- キャンセル規定
- 苦情やトラブルの相談窓口
詳しくは、こども家庭庁「ベビーシッターなどを利用するときの留意点」も確認してください。
本人確認や研修があるサービスでも、事故やトラブルが起きないと断言することはできません。
運営会社の審査だけに任せず、保護者自身でもプロフィール、資格、届出状況、保険、事前面談での印象を確認することが大切です。
初回は短時間の在宅利用から試す方法もある
いきなり長時間外出するのが不安な場合は、保護者が自宅にいる状態で利用する方法もあります。
例えば、別室で仕事や家事をしながら、リビングで子どもを見てもらう方法です。
子どもとシッターの相性を近くで確認でき、保護者も安心しやすくなります。
在宅利用で問題がなければ、次は近所の買い物や美容院など、短時間の外出へ広げていくこともできます。
最初から完璧に任せようとせず、親子ともに少しずつ慣れていくのがおすすめです。
ベビーシッターはリフレッシュ目的で利用してもよい
ベビーシッターは、仕事や通院など、やむを得ない事情があるときだけ利用するものではありません。
美容院へ行く、買い物をする、カフェで一人になる、夫婦で外出するなど、リフレッシュ目的で利用することもできます。
私も初めて利用したときは、「自分のために預けてよいのか」という気持ちがありました。
しかし、短時間でも子どもと離れて過ごすことで気持ちを切り替えられ、その後は余裕を持って子どもと向き合いやすくなりました。
ベビーシッターを利用することは、育児を丸投げすることではありません。
必要なときに人の手を借りる方法の一つです。
割引券や自治体の助成を利用できる場合もある
家庭や勤務先、居住する自治体によっては、ベビーシッターの利用料に割引券や助成制度を利用できる場合があります。
代表的なものに、勤務先が制度を導入している従業員などを対象とする「企業主導型ベビーシッター利用者支援事業」の割引券があります。
また、自治体が独自にベビーシッター利用料の一部を助成しているケースもあります。
国税庁によると、国や地方公共団体が実施する一定のベビーシッター利用料などの助成は、令和3年分以後の所得税について非課税とされています。
ただし、利用目的、子どもの年齢、保護者の就労状況、対象事業者、申請期限などの条件は制度ごとに異なります。
勤務先が独自に現金で支給する補助制度などは、国や自治体の助成とは税務上の扱いが異なる場合もあります。「ベビーシッターの補助はすべて非課税」と一律に考えず、制度の案内や勤務先、自治体の説明を確認してください。
割引券については、こども家庭庁「企業主導型ベビーシッター利用者支援事業」で最新情報を確認できます。
まとめ
初めてベビーシッターを利用するときは、どんな人が来るのか、子どもが泣かないか、安全に預けられるかなど、多くの不安があります。
ベビーシッターには、保育士や幼稚園教諭、看護師などの資格を持つ人だけでなく、子育て経験を生かして活動している人もいます。
大切なのは、資格の有無だけで判断せず、プロフィールや口コミ、事前面談を通じて、自分の家庭に合う人か確認することです。
初回利用時は、次の点を意識すると安心につながります。
- 乳幼児の保育経験を確認する
- 事前面談で人柄や対応方針を確認する
- 緊急連絡先や生活リズムをメモにする
- 必要なものを一か所にまとめる
- 自治体への届出、資格、研修、保険を確認する
- カメラを設置する場合は事前に伝える
- 最初は短時間から利用する
私自身、0〜1歳の子どもを自宅で預けて外出するまでは不安がありました。
それでも、事前に準備し、信頼できそうなシッターを選んだことで、実際の利用は想像していたよりもスムーズでした。
初めから長時間預ける必要はありません。
まずは数時間の在宅利用や近所への外出から、少しずつ試してみるのも一つの方法です。



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